
有川浩著、幻冬舎文庫。
単行本が出た時から、へぇ~と興味を惹かれていたのですが(なにせ良く知ってる路線の話だから^^)、文庫本しか買わない!主義ゆえ、今回文庫になってやっと読むことができました。
阪急今津線を舞台に繰り広げられるお話。
実際、あまり乗る機会はないのですけど、阪神間の高級住宅地を走る路線、というイメージがあって、どの駅も憧れでした。
各駅について細やかに描き込まれているので…、小林、なんて、思わず私も住んでみたいよ、と思ったり^^
そして、一つ一つのお話は何てことないストーリーなのだけど、それを駅に絡めて描いているところ、またそれぞれの話が独立してるんじゃなく、つながって発展していくところ…が面白いですね。
登場人物の中で、私が特に心惹かれたのは、やっぱり時江さんですね。
現実の場面で、あんな風に知らない人にさりげなく声を掛けたりすることはないだろう…と思うけど、何か素敵なおばあちゃんでした。
あんな風なおばあちゃんになりたいな、なんて^^
この作品、映画化が決まっていて、主演は中谷美紀さんとか。
どの役だろう…?と思ってぐぐったら、はぁ、やっぱりあの役ですか^^
でも全編に顔を出す役ではないし(そんな役はない)、どんな風に作られるのか興味ありますね~
しかも、ニュースによれば、
「撮影は2010年12月にクランクイン、オール関西ロケを敢行。舞台となる阪急電鉄も撮影に全面的に協力を約束し、また地元宝塚ということから宝塚歌劇団の美女たちのカメオ出演も期待される。」
ですってぇ~~~
そういえば、宝塚を観に行って云々…なんてエピソードはなかったのが残念でした^^;
ところで作者の有川浩さん、私は漢字の字面だけ見ていたので、女性と知ってびっくり。
柴田よしきさんだって、最初は女性と思ってなくて…
こうして、波長の合う女性作家さんが増えて行くのは嬉しいことです^^
今までの傾向からしても、私はやっぱり女性作家さんの作品に惹かれることが多いようなので…
浅田次郎氏は例外ですね。
柴田さんにしろ有川さんにしろ、多作なうえに、web上でブログや日記も公開していらして、そんな面も合わせて楽しむことができます。
それにしてもすごいなぁ…いや、書くものの量が。
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