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2010.09.13

2010年読了記録25:『阪急電車』

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有川浩著、幻冬舎文庫。

単行本が出た時から、へぇ~と興味を惹かれていたのですが(なにせ良く知ってる路線の話だから^^)、文庫本しか買わない!主義ゆえ、今回文庫になってやっと読むことができました。

阪急今津線を舞台に繰り広げられるお話。
実際、あまり乗る機会はないのですけど、阪神間の高級住宅地を走る路線、というイメージがあって、どの駅も憧れでした。
各駅について細やかに描き込まれているので…、小林、なんて、思わず私も住んでみたいよ、と思ったり^^

そして、一つ一つのお話は何てことないストーリーなのだけど、それを駅に絡めて描いているところ、またそれぞれの話が独立してるんじゃなく、つながって発展していくところ…が面白いですね。

登場人物の中で、私が特に心惹かれたのは、やっぱり時江さんですね。
現実の場面で、あんな風に知らない人にさりげなく声を掛けたりすることはないだろう…と思うけど、何か素敵なおばあちゃんでした。
あんな風なおばあちゃんになりたいな、なんて^^

この作品、映画化が決まっていて、主演は中谷美紀さんとか。
どの役だろう…?と思ってぐぐったら、はぁ、やっぱりあの役ですか^^
でも全編に顔を出す役ではないし(そんな役はない)、どんな風に作られるのか興味ありますね~

しかも、ニュースによれば、
「撮影は2010年12月にクランクイン、オール関西ロケを敢行。舞台となる阪急電鉄も撮影に全面的に協力を約束し、また地元宝塚ということから宝塚歌劇団の美女たちのカメオ出演も期待される。」
ですってぇ~~~happy01
そういえば、宝塚を観に行って云々…なんてエピソードはなかったのが残念でした^^;

ところで作者の有川浩さん、私は漢字の字面だけ見ていたので、女性と知ってびっくり。
柴田よしきさんだって、最初は女性と思ってなくて…coldsweats02

こうして、波長の合う女性作家さんが増えて行くのは嬉しいことです^^
今までの傾向からしても、私はやっぱり女性作家さんの作品に惹かれることが多いようなので…
浅田次郎氏は例外ですね。

柴田さんにしろ有川さんにしろ、多作なうえに、web上でブログや日記も公開していらして、そんな面も合わせて楽しむことができます。
それにしてもすごいなぁ…いや、書くものの量が。

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2010.09.11

今年の草津はサプライズ!(長文)

マイフォトだけ先にアップして、記事アップが遅くなりましたが…、
8月27日(金)、28日(土)と、草津に一泊で行ってきました。

草津には一昨年も行っていて、今回も前回と同様、草津国際音楽フェスティヴァルが目的で、宿泊も前回と同じ、つつじ亭を予約。
ただ今回は、前回と違って1泊のみ、前回は軽井沢を起点としましたが、今年は長野原草津口でレンタカーを借りて、翌日同じ駅に返すというパターンにしました。

つつじ亭は、前回泊まったのが2年前とはいえ、2回目の宿泊ということで、宿帳なども一切書かなくて良かったのです@@
そして、お部屋に通されると、女将からということで、スパークリングワインのハーフボトルがプレゼントで用意されていましたhappy01もちろん、夕食時にありがたくいただきました^^

前回は空いていればいつでも入れた貸切風呂が、無料ですが予約が必要になっていたり、と細かな変更はありましたけれど、今回もゆったり気持ち良く過ごすことができました。
音楽祭の会場にも車で送り迎えしてもらえますし^^

夕食時に女将が挨拶に回ってくれるのも嬉しいですね。
お料理の美味しさはもちろんで…。
お値段も、ここ以上の宿に泊まったことがありませんが^^;総合点でも一番かな、と思っています。

そして草津国際音楽フェスティヴァル。
車で送ってもらう道すがら、沿道がやたら厳重警備で。
運転してくれた宿の人曰く、天皇皇后両陛下がいらっしゃるのだと。
お泊まりはヴィレッジのタワー棟貸切だそうで、へぇ~、でもこの時間にまだなら、音楽祭は明日でしょうねぇ、なんて話しながら会場へ。

そうしたら、持ち物検査なんかやってまして、ペットボトルは取り上げられてしまいwobbly
やっぱり今日来られるんじゃ?と思っていたらやっぱりそうで、休憩時間の後に来られるということで、色々注意事項もアナウンスされました^^

そして休憩になり、お手洗いを済ませた後、言われた通り早めに席に戻ろうとしたのですが、ロビーにいっぱい人がいて、どうも待ってる様子なので^^;
聞けば、このまま両陛下をお迎えして良いと。
入口で持ち物検査などやったからか、中の警備はゆる~いもので、「ちょっと通路を広めに空けてください~」くらいな注意でした。
写真も、携帯はご遠慮ください、と言われたので、え、じゃあカメラは良いんですか?ときいたら、コンパクトタイプなら、と^^

そして両陛下がいらっしゃいました。
もちろん、お姿を拝見するのは初めてな私。まったく予期せぬ出来事で、舞い上がる(笑)
なのでまともな写真も撮れませんでしたけどbearing

本当に、ほんの1m位のところを進まれて、ご歓談予定の方々とお話されて。
何というんでしょうか。言葉が難しいのですけど、仰々しいところなど微塵もなく、穏やかで、静かで、優しい空気が流れる空間だったのです。

そして、皆が先に客席についたところで、後ろ扉からご入場。
皆、立ち上がってお迎えしました。
私たちの後ろ何列かのところで、両陛下がお聴きになっている…まさに得難い体験でした。

演奏会終了後も、出待ちができまして(笑)
両陛下が演奏者と歓談されて、外に出られて車に乗られる…のを、外の芝生でお見送りしました。
こちらは、まさかそんなことができるとは思わなかったのですっかり出遅れたため、人垣の後ろから…状態でしたが。

会場には他にも著名人が色々来られていたようで、小渕優子さんは私もすぐ分かりました。
すらっと背が高くて超美人!な方でした^^

演奏は、もちろん素晴らしかったですよshine
室内楽だったので、私は特にチェロの美しい音色に感動…
美しい音楽を生で聴く機会があるごとに、最近私が思うことは。
自分の心の中、体の中もすべて、こんな美しい響きで満たしたいなと。
いつも、美しい響きだけを外に発することのできる、そんな人になりたいなと…
(ま、そして、「心をきれいに」って、あの方の言葉につながっていくわけですcoldsweats01はいここまでにします)

すごい経験したね~と感激して宿に帰り、翌朝。
ずっと雨だった2年前のリベンジと、今年は湯畑には向かわず、一路白根山を目指しました。
そしたら、またまた沿道の警備がすごい。
そして、沿道に日の丸を持った方々が。老人ホームの前には車椅子のご老人達が日の丸を持って@@
白バイも走ってる~

まさか???と言いつつ白根山のパーキングに車を入れる。
湯釜を見に来たのですが、その前にお手洗い、と一旦レストハウス側に戻ると、人垣ができていて。
間もなく天皇陛下が来られます~、ですって@@
残念ながら、皇后陛下はいらっしゃらなかったのですが、それから待つこと10分ほどで、またまた陛下をお迎えすることになりました。

これってねー、何も知らないで行ってるのですごいタイミングです。
お手洗いに行かないで湯釜に直行してたら知らなかったとこでした。
かえって、時間とか計算して狙って行ったらお会いできなかった気もします。

人間、1分先にどうなってるかも分からないのだから、先のことに気を回したり計算したりするのは止めよう、と思ったことでした^^(ちょっと意味が違うと思う^^;)

それから改めて湯釜に向かう。
結構な登りを15分ほど?
下にストックが杖代わりに置いてあったのを拝借して、無事に登ることができました。
…が、以来脚の調子が良くないです…やっぱり私にはきつかったかしら。。。
時間があったので、脚さえもてば、もっとあちこち歩きたかったところでしたが。

でも湯釜の神秘的な色を見ることができて、満足でした。
いつまでも立ち去り難い、ずっと見ていたい色でしたね…

今年は長野原草津口回りということで、行き帰りも、普段なかなか乗る機会のない在来線特急で、ゆったりした景色の移り変わりも楽しみ、サプライズもあって素敵な2日間の夏休みになりました。
長文失礼いたしました…m(__)m

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2010.09.05

2010年読了記録24:『貴船菊の白』

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柴田よしき著、祥伝社文庫。

そして柴田さんの本をもっと読みたくなった私は、Amazonで検索しまくり…、面白そうだな、と思った本をポチ、ポチ、とやって購入したわけであります。

本書は、京都を舞台とした短編集。

解説文に柴田さんの言葉が引用されていますが、「女性読者に楽しんでもらうことを第一に書いている」と…。

最近、宮本輝氏の小説を読んで、不倫ものは嫌いだと思ったところですが、今回の柴田氏の本にも、不倫は出てこないわけではありません。
しかし、視点をどこに置くかで、読後感は違ってくるものだなと…

まぁ、どの短編も面白かったのですが、すごい!面白い!と目が覚めるほどの感動はなくて…
ちょっと物足りなく読み進めていたのですが、「幸せの方角」の最後のところで、やられたー!と思い…
でも、そのあとがちょっと、余計だったかなというか終わり方がううむ…

そこらへんの小説の技法というか、浅田次郎などは本当に、うまいんだなぁと改めて思ったのでした。

まだ、柴田さんの本は買ってあるので^^
それにとーてーも多作な方なので、これから色々読むのが楽しみでございます^^

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2010.09.04

2010年読了記録23:『小袖日記』

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柴田よしき著、文春文庫。

『やってられない月曜日』以来、気になる作家さんだった柴田よしきさんの文庫新刊。

主人公が平安時代にタイムスリップして、「源氏物語」の執筆を手伝う羽目になる…なんてオビを見ただけで即買いでしたわ^^;
そんな経験、私だってできるものならしてみたいって^^

で、読み始めたものの、最初は源氏物語をなぞるだけなのかと思って、それだったらつまんないよな~と読み進めたのですが、最初の「夕顔」からして、どんでん返しというか、そう来たかーーー!という爽快感が半端なく。

ネタばれは控えますが、源氏物語のさまざまなエピソードは、実はこうこうこういうことだったんですよ、と執筆裏話が明かされ(もちろんフィクションなわけですけどね)、それを紫式部(ここでは香子さま)がこういう風に書いたんだ、という…

その裏エピソード?のなかに、平安時代の習俗なども織り込まれ、それが現代の女性が向こうの世界に迷い込んだという設定だから、とても生々しく感じられる…

そして、実はこうだった、という話の落とし方が、胸がすく、というか、解説文にもありましたが、本当に、女性応援歌の側面もあって、非常に読んでいて痛快です。
その頃はもののけの仕業とか思われていたことを、現代の病気に置き換えて解き明かしているのも面白かったし。

最後の最後、主人公がまた戻ってくる件はとってもSFチックな展開になりましたけども、この本、源氏物語のファンの人も、源氏物語が嫌いな人も、どちらが読んでも楽しめると思います。
ただもちろん、源氏物語の概要を知っていないと面白くないと思いますが…

ますます柴田よしきさんのファンになってしまった1冊でした。

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