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2010.08.22

「ガラスの仮面―二人のヘレン―」

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彩の国さいたま芸術劇場で上演中の、彩の国ファミリーシアター、音楽劇「ガラスの仮面―二人のヘレン―」を観に行ってきました。

演出は蜷川幸雄さん。

主なキャストは

大和田美帆  北島マヤ
奥村佳恵   姫川亜弓

細田よしひこ   桜小路 優
新納慎也  速水真澄
原康義  小野寺
月川悠貴   青木 麗
岡田正   源造
黒木マリナ   二ノ宮恵子
立石凉子  北島 春
香寿たつき  姫川歌子

夏木マリ  月影千草


2008年にすでに舞台化されていて、今回はその続編のような形になるのでしょうか。
タータンは今回が初出演です。
なので?私も初演は見ていません。

開演前から面白い仕掛けがあるから、早めに席についておくように…と聞いていたのでその通り座っていると。

舞台はすでに幕が上がっており、役者さんがウォーミングアップしている横に、バックステージツアーの参加者の方々も舞台上にいたりして、何か不思議な眺め。

そして、観客として入場してきた人が客席に着席するのかと思いきや、キャストの方で舞台に上がって行ったり。
私は今回、期せずして通路側の席に座っていたので、はっと気が付いたらタータンと新納くん、そして多分大和田さんがお喋りしながら通って行った!
そしてやおら携帯を取り出して自分たち撮りしようとする新納くんに、劇場のお姉さんが「撮影はご遠慮ください」^^; や、多分分かって言ってるんだと思うけど^^

舞台に上がって一旦袖に引っ込み、アップ着に着替えて出てきたら、舞台前面でストレッチに発声練習に、ウォーミングアップを始めるタータン。
なかなか、贔屓のアップの様子なんて見れるもんじゃありませんよ。面白かったですねぇ。(ゆうさんのも見たい^^)

それが、カウントを入れてのダンスアップになり、いつしか全員の群舞になり、いつの間にか舞台が始まっている。
そして舞台奥から劇画のパネルがたくさん登場して、ちょっとベルばらみたい…^^と思っているうちに、すっかりガラスの仮面の世界に引き込まれています。…という仕掛け。

舞台が本編に入ってからも、客席からの登場はもちろん、役者さんが客席に座ってスタンバイしていたり、客席でそのまま芝居をしたり、と劇場をフルに使った斬新な演出。
劇中劇や、最後の授賞式のシーンなどは、客席がそのままそれを見ている設定で。

ガラスの仮面は文庫で出た時に大人買いして読みましたが、かなり前なので内容はがっさり…(汗)
キャストの皆さんは、まぁ、速水さん=紫のバラの人、が新納くんだったりしますので、別舞台でタータンと共演したときのキャラとか思い出すと笑えてしまったりしましたが^^;

マヤと亜弓は、まぁ劇画のようには行きませんが、それぞれ劇中劇含めさすがの迫力で。
ラストはすごい宙乗りで、かなりなスピードで高所を舞っていまして、すごかった~

副題がついているように、今回の劇中劇は「奇跡の人」がメイン(他にも色々ありましたけど)
タータンは、ダブルキャストのマヤと亜弓のヘレンを相手に、サリバン先生を。
これがまー、見ものでございました。
マヤヘレンが、とうとう「water」を理解する件…、劇中劇ということを忘れる感動で。

もちろん、亜弓の母、大女優姫川歌子、の場面も貫禄でした。
サリバン先生の役作りに悩む場面で、歌のソロも丸々1曲ありましてね。
その堂々たる歌いっぷりに、どうしましょう、今年は見る予定がなかった「モーツァルト!」も見たくなってしまったではないか。。。

月影先生の夏木マリさんはもう、そのもので^^

演目がバックステージものでもあるので、月影先生の教えなどが、そのまま出演している役者さんたちへの言葉に感じられたり…

外部の舞台はいまは、タータン出演のものしか見る余裕がありませんが、色んな舞台に出演してくださるお陰で、良い舞台を見ることができて嬉しいです。

下の写真は、宣伝カー?(笑)
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そして、開演前には劇場内のビストロやまにて、公演メニューの「紫のバラコース」をいただきました。
写真はオードブル。紫のバラは大根だそうです^^
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さい芸は、最寄り駅の与野本町から少し歩くのがネック。
帰り道、西日を背中に受けながら歩いていたら汗が目に入るくらい暑くて、またまたお茶を(今度はリーズナブルにサイゼリヤで^^)
久々の友人とのトーク含め、楽しい休日でした。

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2010.08.15

2010年読了記録22:『錦繍』

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宮本輝著、新潮文庫。

宮本氏の小説を読んだのは初めてです。
書簡体の小説というのも初めて読みました。

実際、こんな長文の手紙を手書きで書かないだろー、という突っ込みは置いておいて(笑)

お話としては面白かったし、文体も好みでした。
なので、引き込まれて読んだことは読んだのですけど…、すみません。
私は、不倫ものは嫌いなのです(ばっさりsweat02

この小説のヒロイン、勝沼亜紀さんの人生ったら、可哀想すぎます。
最初の夫にも今の夫にも裏切られ、授かった子供には障害がある、なんて…

それを、男性の口からは、「男の浮気というやつは、もう、しようのない本能のようなものです。男はそういうふうに出来ているのです。」と語られた日には…think
そういう視点が前提となってすべてが成り立っているお話なので、なかなか素直な気持ちでは読めませんでした。

感銘を受けたのは、亜紀の言葉、「何が何でも<いま>を懸命に真摯に生きるしかないではありませんか。」というところで、本当にそれはそうだと思いましたが…

うううむ。
人生の機微に触れた、優れた小説かも知れないですが、設定部分で受け容れ難かったのが残念でありました。

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2010年読了記録21:『くじけないで』

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柴田トヨ著、飛鳥新社。

98歳で処女詩集を出された柴田トヨさん。
今現在は99歳。
先日、日曜朝のNHKニュースで紹介されていて、すぐにポチ!とAmazonで購入してしまったのでした^^

詩作を始められたのが90歳を過ぎてから。
ご主人を亡くされて以来、一人暮らし歴が18年。
TVで拝見したトヨさんは、凛として、また可愛らしく美しい方でした。
産経新聞「朝の詩」コーナーに投稿して入選を重ねられていたようですね。

その生きる姿勢に、たくさん勇気をいただいた気がしました。
詩にはときにユーモアもあふれ、やさしく語りかけてほっこりさせられたり、トヨさんの生きる姿勢に胸を打たれたり…

私もこんな風に、人生と正面から向き合って、凛として生きて行きたいなと、思わせられました。

夫の母がとても気に入りそうだったので、プレゼントしようと思ったのですけど…、ちょっとそれは控えてしまいました(汗)
ご主人を亡くして一人暮らしで、息子さんとは一緒に暮らせなくてでも毎週訪ねてくれる…というその生活ぶりに、自分の将来を重ねてしまったら…と思って(大汗)

どこかでこの本に出会ってくれたら良いな、と願いつつ^^

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2010.08.01

2010年読了記録20:『告白』

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湊かなえ著、双葉文庫。

今話題の作品、映画も公開中ですね。
映画より本を読むのが先になりました。

念のため、以下の文章にはネタバレありですので、ご注意ください。

…怖かったですねぇ。
事件に関わった人たちそれぞれの「告白」が順に綴られているのですが、その一つ一つにもあっと驚くどんでん返しがあったり。

個人的に、一番印象に残ったのは二番目の告白の中にあった文章で…、どんな残忍な犯罪者に対しても裁判は必要なのでは、それは犯罪者のためではなく、世の中の凡人を暴走させるのをくい止めるために…という件でした。

「良いことや、立派なことをするのは大変です。では、一番簡単な方法は何か。悪いことをした人を責めればいいのです。」(84ページより引用)

こういうことがエスカレートしていくと、中世ヨーロッパの魔女裁判のようになると…
また宝塚つながりになりますが、音楽学校の裁判沙汰についてのネットでの騒ぎなどを思い出してしまったのでした。もちろん、誰が悪いかははっきりしている訳ですが、それこそ、「自分たちには裁く権利などない」わけですし…

まぁこういった感傷も、読み進めて行くうちに吹っ飛んでしまったのがこの本の怖いところでした。

しかし、犯人の動機が母親の愛を得たいという願望だったというのは、いささか「絵に描いたような」結末だよなぁ、と思ったのですけれども、巻末の、映画監督をされた中島哲也氏のインタビューに、「彼らが真実を話しているという保証なんかどこにもない」とあるのを読んでまた怖くなった(笑)

こういう風に考える監督さんが撮った映画がどんなものになっているのか、見たいと思いましたね。
今週で終わってしまう映画館が多いようですが、探せばまだ見られそうなので、機会があったらぜひ、見に行きたいと思います。

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