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2010.06.06

2010年読了記録14:『私という運命について』

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白石一文著、角川文庫。

書店で平積み衝動買い、のパターンです。
著者は、文藝春秋社で記者・編集者勤務を経たのち作家専業となられた方で、今年の直木賞受賞作家なのですね。

現代の働く女性が主人公、ということで、身近に興味深く読み始めたのですが…、

登場人物の設定とか色んな出来事とかが、文字通り、「絵に描いたような」感じなのです。

もちろん、私たち一人一人の人生だって、文章に起こしてみれば、それぞれ「絵に描いたような」ものかも知れません。
でも、小説というものは、「絵に描いたようなもの」を、いかにそうと感じさせずに読ませるか、というところに技量が求められるものなのだなと、改めて思いました。

それを言うなら、浅田次郎の小説なんて、あんなに絵に描いたようなのになんであんなに泣けるのか、ですよね。

とは言いつつも、本書は面白くさくさくと読めました。結末は分かってながら読むようなものでしたけど。それにしても、できすぎたオチでしたね…

折り目をつけたページ、印象に残った言葉は…、
「人間はたとえどんな境遇に置かれていたとしても、一日一日を精一杯生きることしかできないのだ、といまの私は考えています。」

それから、著者が男性だからでしょうか、女性の母性信仰みたいな書き方はちょっと気になったな…。
子供を授かるイコール、自動的に母性の誕生、のようなニュアンスがね。。。

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