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2009.10.18

2009年読了記録28:『月下の恋人』

Photo浅田次郎著、光文社文庫。

ひさびさに、浅田次郎の短編集ではまることができました^^

分かっちゃいるけど泣かされる、作品も良かったけれど、浅田次郎の真髄だと思っている、場面が鮮やかに脳裏に浮かぶような描写が冴えていた、「回転扉」と「同じ褄」が特に好きでした。

特に「回転扉」は、ドラマ仕立てで見てみたいような…
その時の主役の女優さんで頭に浮かんだのは、大原麗子さんでした。。。

それから、心にずしっと残ったのが、「忘れじの宿」の以下の部分。
「生きるいうことは、そないに甘いもんやない。恨みつらみも、恩も情けも、この先の長い人生の道を踏み惑わせる種になることに変わりはないんやで。…(中略)…片っぽを流してもう片っぽをうまくせき止めるよな都合のええしがらみなんぞ、あるもんかいな」
という、お坊さんの言葉なのですが…

ふと浮かんだのが、源氏物語に出てきた、出家していったあまたの女君たち。
出家にはやはり並々ならぬ覚悟がいったようですが、きっとこのように、辛かったことだけじゃなく、楽しかったことも含めてすべて忘れ、世俗を捨てて仏の道に入る、ということだからだったのだろうなと…

どのお話も切なかった。秋の夜にぴったりの小品集ですconfident


…読了記録がずいぶんたまってしまったので、一気に行きます。
ともかく、東京公演開幕までに、済ませることは済ませておかないと大変(苦笑)

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