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2009.09.21

2009年読了記録27:『見えない貌』

Photo_4夏樹静子著、光文社文庫。

ネットや携帯メールを題材にした、夏樹氏の長編文庫化最新作。
まぁ、ぶっちゃけて言ってみれば、出会い系サイトを発端とした殺人事件、なんですけれども。
(以下、さりげにネタバレありですので、これから読む方はご注意を)


途中で谷先生ばりのあっと驚く展開になり(笑)ひぇ~~と思っていたら、最後の最後にどっかんとどんでん返し。
何だこりゃ~~~と思ってしまった私は、この展開を読めなかったのが鈍いということになるのでしょうか^^;

例によって一気に読めてしまい、面白かったのですが、う~む。
主人公の母娘が、私にとっては感情移入できないタイプの人たちだったのが、ちょっと辛かったかな~
何かね、あんまり好きなタイプの生き方ではないというか…
この本の中で、唯一、すっと感情を寄り添わせられたのは、彰のお母さん、真砂子さんでしょうか。

それから、裁判員制度も始まったいま、事件を「裁く」ということの大変さも改めて感じました。
それこそ、ドラマや本の世界ではなくて、起こってしまったことを、あとから、色んな側面から検証していく作業…
突き詰めていくと、そもそも人間が人間を裁く権利などあるのか?という問いに至ってしまいますが、そんなことを言ってたら社会の節理が保たれないわけで…

そして、読後感として思ったことは、「子供は甘やかしてはいけない」ってことで…はぁ?って感じですな(汗)

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2009年読了記録26:『救命センター当直日誌』

Photo_3浜辺祐一著、集英社文庫。

都立墨東病院救命救急科の現役部長でいらっしゃる、濱邉祐一先生(病院HPではこの漢字表記)による、救命救急センターの診療を通してのレポというかエッセイなのですが…
現役の、超多忙な先生がこのような本を何冊も出されていることにまず驚嘆してしまいます@@

そして、医療をめぐるさまざまな問題、その中での医師、患者、家族の思いなど…たくさん考えさせられることがありました。
いま、一校正者としてではありますが、医療関係のさまざまな文献や資材に目を通す毎日なので、参考になることももちろん多くあり。

いま、私が求めているのは、小説よりはこの手の本なのかも…という気がします。
浜辺先生の本は、あと何冊か文庫になっているので、引き続き読んでみたいと思います。

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2009年読了記録25:『コミュニティ』

Photo_2篠田節子著、集英社文庫。

ちょぴり怖い、篠田節子の短編集。
面白かったんですけど…、いまはあんまり、この手の本に気持ちが向かないかも…と言いつつ読んじゃったけどsweat01

「夜のジンファンデル」がさりげなくて切なかったのと、「コミュニティ」が怖かったのと…
特に「コミュニティ」は、子育ての一時期、確かに、毎日のようにどこかのお宅に集って一日過ごす、という生活をしていたので、余計に怖かったかな。

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2009年読了記録24:『わたしの源氏物語』

Photo瀬戸内寂聴著、集英社文庫。

読了記録の更新がずいぶん溜まってしまいました(汗)
まとめて一気に、お送りしようと思います。

寂聴訳の源氏物語を読んだ時、各巻末に「源氏のしおり」と題して、解説文が掲載されていたのですが、それが大変に面白くて。
それで、書店でこの本を手に取った時、読みたい!とすぐ思ったのでした。

源氏物語の筋をたどりつつ、寂聴氏の解説というか、語りというか、講義を聞いているような気分になります。
ぶっちゃけ、現代語訳じゃなくこちらを読んでおけばそれで良かったという気も…sweat01

ところで、源氏物語の女君たちの中で、寂聴氏は繰り返し、「私が好きなのは六条御息所と朧月夜」だと仰っているのですが、「らしいなぁ」と思いました^^
ちなみに私が惹かれるのは、明石の上だったりします。

それから、寂聴氏は、「源氏物語の本当の主人公は、『時間』である」と述べておられるのですが、これを読んだ時に、「草野センセー、この本読んだでしょう!」と思った私(笑。いや、源氏物語の通説なのかも知れませんが)
一瞬、「刻の霊」に意識が飛びました^^

本書には宇治十帖が含まれていないのですが、宇治十帖について書かれたものがあるなら、それも読んでみたいと思います。

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2009.09.19

松本~美ヶ原、癒しの旅(その2)

遅くなってしまいましたが…、美ヶ原の雲上の宿、王ヶ頭ホテルのレポに行ってみたいと思います。
例によって、ネットで見つけたお宿です。

王ヶ頭ホテルは、美ヶ原国定公園の中にあり、標高2034mの王ヶ頭山頂はホテルのすぐ裏に当たります。
360度の眺望が素晴らしく、晴れた日には、日本の百名山のうち、実に41を望めるという…謳い文句に惹かれたのでした。
それもこれも、最近夫がハイビジョンで日本やアルプスの山々の紀行番組を録画していて、山からの眺めを画面で見るうちに、実際にそんな眺めの中に身を置いてみたい…という気持ちになっていたからなのですが。

あいにくお天気に恵まれず…、一日目はそれでも、多少の見晴らしは望めたのですが、二日目の朝は、すっぽりと霧に覆われて眺望どころではなく、雨まで降ってきて…残念でした;_;
それでも、自然というのは人を癒す力があるものなのだなと、実感できた2日間でありました。

このホテルの魅力は、まず第一に、自分の足で歩いて上らなくても、美ヶ原の頂上まで連れて行ってくれることです^^
松本駅から無料のシャトルバスが出ていまして、片道約60分。
朝食前に、王ヶ鼻という、眺望の素晴らしい場所に案内してくれるのですが、これも片道1km程度ながら、途中までバスで連れてってくれます。私たちは帰りは歩きましたが、もちろんバスで帰ることも可能です。
それほど歩き回らなくとも、ホテルから一歩出ただけで、眺望絶佳、高山植物たくさん、が味わえますし、脚が痛むようになってきた私にはとてもありがたいことでした。

そして、魅力その二は、宿のスタッフさんたちのサービスの良さ!というかユニークさ(笑)
お迎えのシャトルバスの運転手さんがガイドも兼ねていて、行きのバスの中では高山植物を見つけては速度を落として説明して…、その日はちょうど、蝶がたくさん飛んでいて…見つけるたびにバスを止めてくれて、おかげでしっかり見ることができました。
しかし、花の名前や蝶の名前、その場で全部教えてくれるんですけど、ぜんぜん覚えられなくて(泣)
「美ヶ原花図鑑」という写真集をホテルの売店で買って帰り、マイフォトは分かる範囲で照らし合わせたのですが…
どうやら私は、耳から入る情報に弱いようです。聴力が低い訳じゃないんだけど…
だから人の名前も、聞いても聞いても覚えられないんだわーー
余談ですが、ハンドル名を忘れないのは、目で何度も何度も「見てる」からだろうと…

とっても面白い運転手さんで、朝のお散歩(朝露自然教室)でもずっと説明してくれたんですけど、やはり花の名前の覚え方は工夫されたようですね~
何かと結びつけて連想して覚えるようにしたみたい。やっぱり努力が必要なんですね。

そう、お天気のせいで眺望が駄目だったので、ひたすらお花ちゃんたちを見て過ごしました^^
そして夜は、ホテル側で撮りためた写真を使ってのスライド映写会があり。
そのスライド説明も、活動写真の弁士はかくや、と思わせるような名物ナレーションで(笑)
こんな素晴らしい景色を見るために、また絶対に訪れたいなと思わせます^^

本当は、「星空と夜景の集い」というのもあるのですが、この日は天気が悪かったため中止に。
その代わり、ブロッケン現象人工体験、というのをホテル玄関でやってくれまして^^
霧に映った自分の影の周りに光輪ができるのを、バッチリ体験することができました。

お食事やお部屋については、この標高での色んな手間…食材の輸送とか…を考えるたら十分すぎるほどの快適さで。
そして、やはり自然の癒しの力。
たまたま、脚の調子が割りと良かったからかも知れませんが、お花を探して歩き回るのに、まったく疲れや痛みを感じることもなく済んだのですね~
トレッキングシューズを用意していったのも正解でしたが、同じ歩くのでも、ヒールの靴でコンクリートの上を歩くのと、土や砂利の上を自然を愛でながら歩くのとでは、全然違うのだなと。
雄大な景色は望めなくとも、やはり「自然」に十分に癒された滞在でした。

もしまた行ける機会があったら…四季それぞれ魅力的ですが、やはり雪の季節に、霧氷を見に行きたいなと思います。
これまた何と、撮影ポイントまで、雪上車!で連れてってくれるのですって^^
冬はいつもにも増して、三脚持参のプロアマカメラマンが多く訪れるようですね。
写真好きの父も、そのうち連れて行ってあげたいなと思ったり…
毎年スイスに行っていたのに、やはり脚を悪くして、さすがに齢でもありますし、もう行かないようなので…
お天気さえ良ければ、きっとスイスにも負けない眺望かと?^^

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2009.09.14

松本~美ヶ原、癒しの旅(その1)

一昨年から、夫との夏の旅行は音楽祭にちなんで…になっておりまして、一昨年は軽井沢、昨年は草津の音楽祭へ行きました。
そして今年はついに、夏の音楽祭といえば…のサイトウキネンフェスティバルin松本へ。
8/27日は松本泊、翌8/28は美ヶ原の王ヶ頭ホテル泊、と二泊三日の旅でした。
写真の数々は、例によってサイドバーのマイフォトにまとめましたので、よろしかったら見てやってくださいませ。

松本は、ちょっぴりレトロで落ち着いた良い街でした。
演奏会前にカフェでケーキセット!と、ガイドブックに載っていた「まるも」さんに行き、そこでタクシーを呼んでいただいて、会場の長野県松本文化会館へ直行しました。

(余談ですが、今回の音楽祭は、いままでで一番大きなホールだったこともあり、何となく、気分は全国ツアーを追っかけて地方に来ました、のノリになってしまった私(だけ)^^;
松本で泊まったホテルにも出演者が一部宿泊されていたようで、ロビーの英語の掲示板など見て、早速ホテルの人に聞き出す私(笑) 去年の三重を思い出しておりました^^)

今回の曲は、私にはまったく馴染みのなかった、ブリテンの「戦争レクイエム」。
オーケストラに合唱にソロ歌手に、さらに見えないところ(多分二階席?)に児童合唱団という大編成で、指揮はもちろん小澤征爾さん。
久しぶりに生で拝見した小澤さんは、髪も真っ白で、時の流れを感じました。
演奏が素晴らしく…
オーケストラと歌と、そして客席の聴衆の呼吸が一つになっているというのでしょうか。
音楽の、祈りの力を感じました。音楽の癒し、そして浄化の力の大きさ…

バスで市街地に戻った後、これまたガイドブックで目星をつけていたアイリッシュパブ「OLD ROCK」へ。
初めて食べるフィッシュアンドチップスなど、、、そうそう、チップスという割には全然ポテトチップスではなく、フライドポテトなのですねぇ。
ともかく大量のじゃがいもを食べました(汗)

翌日は松本の街散策。
メインは何といっても松本城。
築城400年の国宝です。
天守閣に上れます。
これがまた…当たり前といえばそうですが、階段がめちゃめちゃ急で@@
私でもかなりきつかったです。当然バリアフリーあり得ないので…何とか制覇できて良かったです。
各階に鉄砲関連の展示があり、博物館も兼ねているので、見ごたえがありました。

あとは、なまこ壁の市街地をお土産を冷やかして歩き…脚が疲れてグロッキーに…
いや、あり得ない暑さだったものですから…(30度超)
そうそう、なまこ壁にすると市から補助金が出るのだと、タクシーの運転手さんが教えてくれました。

午後、美ヶ原は王ヶ頭ホテルからの迎えのバスに乗り、一路、雲上の宿を目指します。
このバスの中で、夫の知人ご夫妻にばったり会い@@何という偶然でしょう@@
王ヶ頭の話はまた長くなるので、次回に続きます。

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