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2009.04.12

2009年読了記録14:『ユニット』

Photo佐々木譲著、文春文庫。

冒頭から殺人事件の描写で、最初ちょっとうう~んと思ったものの、息もつかせず読ませるという感じで。
ぐいぐい読者を引っ張る力があって、最後まで引き込まれて読みました。
朝、駅までのバスで読んでいて、駅に着いているのにしばらく状況把握できなかったという体験は初めてかも(笑)
帰りのバスを、本を読んでて乗り過ごした、という経験はあるけど(苦笑)

最後は話ができすぎてるだろ~と思いましたが、まぁ読後感も良いですしね。
でもこの作品、ベースとなっている事件は、明らかに、あの光市の母子殺害事件ですよね…
ああいう、現実に起こった事件を下敷きにして小説を書く、というのはどうなんでしょうか。
(もし万一、関係なく書かれたものでしたらすみません。でもそうは思えない…)

この作品の初版は2003年ですので、書かれた頃は、光市の事件が、無期懲役の地裁判決を受けての検察の控訴を、高裁が棄却したあたりだったのではと思われます。
この事件はその後、最高裁まで進んで差し戻し審となり、昨年4月に死刑判決が出ましたが、被告側が上告して現在も係争中です。

事件の関係者の方々がこの本を読まれたら、どんな気持になられただろうかと思うと、釈然としないものがありました。
現実は、そうドラマチックにことが運ぶものではありませんし。

そういうこととまったく関係なく読めば、面白かった~引き込まれた、という感想だけで終われたのですが…
またこの作品は、2時間ドラマにもなっていたんですね。
キャストを知らずに読んで良かったです。知ってしまうと、どうしても想像力が限定されちゃうから。。。

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