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2008.05.31

2008年読了記録17:『天切り松読本』

天切り松読本』浅田次郎著、集英社文庫。

「天切り松」シリーズのガイド本です。
舞台となった場所を浅田さんが歩く章があったり、インタビューがあったり。
当時の写真も豊富ですが、本当に、この時代の東京―主に、第一次大戦後から第二次大戦前―って、こんなにハイカラな一面があったのですねぇ。
今はもうなくなってしまった、東京ローカリズムの魅力。
それは、関西人の私にとってはまったく縁のない世界なだけに、余計に魅力的に映るのですね。
江戸時代も良いけれど、大正~昭和の初めも。

舞台となった場所、グルメ案内もあります。
当時を偲んで、東京を歩いてみるのも興味深そう…。こちらにいる時しかできないことですし。
脚がこんなでは、なかなか団体行動複数行動がとれませんが、少しずつでも巡ってみたいと思いました。
唯一、日常のように歩いている場所もありますが(笑)…帝国ホテル界隈ね^^;;;

このガイドを脇に、シリーズを読み直してみると面白いと思いますが、そういえば私、自分で買ったのは第3巻、4巻だけかも…。文庫で良いから全巻買い直しますか?^^

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2008.05.21

「ルドルフ―ザ・ラストキス」

帝国劇場に、東宝ミュージカル「ルドルフ―ザ・ラストキス」を観に行ってきました。

原作 ◆ フレデリック・モートン著「A Nervous Splendor」
音楽 ◆ フランク・ワイルドホーン
演出 ◆ 宮本 亜門

オーストリア皇太子ルドルフ:井上芳雄
男爵令嬢マリー・ヴェッツェラ:笹本玲奈
ルドルフの妻・大公妃ステファニー:知念里奈
マリーの友人ラリッシュ:香寿たつき
オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ:壤晴彦
人形師ヨハン・ファイファー:浦井健治
ウィーン日報の記者ツェップス:畠中洋
プロイセン皇太子ウィルヘルム:岸祐二
英国皇太子エドワード:新納慎也
ルドルフの御者ブラットフィッシュ:三谷六九
オーストリア首相ターフェ:岡幸二郎


タータンが出るというので、はるか前にチケットを頼んでいたのですが、折りしも花組公演中…さらに、仕事が佳境に入って、何でこんな日に早帰りしてミュージカル?!と全然乗り気ではなく…、予備知識も期待感も全くないまま、ともかく帝劇に開演ぎりぎりに到着したのですが。

…観に行って良かったです~
いまや、宝塚以外の舞台はタータン出演作のみ、という縛りを自分に課しているのですが(経済的理由により^^;)、こうしてタータンが色んな良い舞台に出てくれるおかげで、世界が広がります。

今日のお席は2列目上手サブで…、タータンが舞台に出てくると、いまだに我知らずニカーッと客席で笑顔になってしまう私ですが、何度かタータンから目線が来た気が。それこそ、「今日の会席」ってマーカーした座席表見てたりして^^(宝塚時代はそうだったらしい)
そーなんですね。欲をなくしたら人間良い目に会えるらしいです…

キャストはご覧の通り、錚々たる顔ぶれです。今までにタータンと共演されてきた、懐かしいお顔も。
この方たちのみならず、アンサンブルの方々の歌場面もすごい迫力で…、特に歌のレベルがものすごく高い公演でした。
そんな中で、タータンは一歩も引けをとらず…、いやむしろ、身のこなしやらダンスやら含めて、堂々たる舞台女優ぶりだったかと…。感慨深いです。

宮本亜門さん演出作品も、初めて観ました。
主役二人だけが、コスチューム芝居でなかった気がしたのは…わざとそういう演出なんでしょうね?

それから、お衣裳がとても素敵でした。衣裳はどなた?と思ったら、いつもの宝塚の有村淳先生ではないですかー!
宝塚のコスチュームものはなかなかこういう衣裳ってわけにはいかないでしょうが、すごいお洒落で…デザインも色合いも。
装置も大胆で良かったです。本当は、もっと後ろor二階から、全体を観れれば良かったでしょうね(なんとぜいたくな)

音楽も良くてね~
ワイルドホーンさんね~、先日宝塚にもいらっしゃったんですよね~
ネバセイも良かったし、今度のピンパーネルも楽しみになりました。

ちょっとね、こういう外部の舞台を観ると、宝塚って、何?と思ってしまうんですけど…
やっぱりあれはあそこにしかない、特別な世界ですね。舞台の上も、支えるファンも。レベルはどうあれ、代えがたい魅力があるのだな…とは思いました。

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2008.05.18

2008年読了記録16:『天切り松闇がたり第四巻―昭和侠盗伝』

Photo浅田次郎著、集英社文庫。

待望の天切り松シリーズ、新文庫化!ということで、楽しみに買ってきました。
………私の感性が、鈍ってしまったのだろうか………
今までのシリーズ本ほど、わくわくしなかったです…何でだろう。
唯一、「王妃のワルツ」には、すっかり持っていかれたのですが。
ちょっと寂しいなぁ…いや、自分にです。
時代が昭和だからだろうか。それにしても。。。

めげずに、『天切り松読本』注文しました。
しかし既に積読状態の本たちが…
速読とか考える前にまず、ネットの時間を減らすべしですーー

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2008.05.17

2008年読了記録15:『死をどう生きたか』

死をどう生きたか―私の心に残る人びと』 日野原重明著、中公新書。

ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました…
決して本を読んでいなかった訳ではないのですが、あっちやあっち(笑)に書くことが忙しくなると、ついこちらを溜めてしまって…
複数冊読み終えてしまったので、今日こそは書かねば!と。

日野原先生のご著書の中で、ご自分の著作として紹介されていたので読んでみた本です。
いやしかし…、やはり重かった。重すぎる本でした。

「死をどう生きたか」とはつまるところ、「人生をどう生きてきたか」ということなのですね。それに尽きるかと思います。
最初の何章かは、特に若くして病に倒れて亡くなられた方たちのケースだったので、もう読むのが辛くて…
何せ通勤電車の中で読んでいましたので。

特に涙しつつ読んだのは、「都倉大使夫人久子さん―癌を家族にも秘して」の章でした。
内容も去ることながら、日野原先生に宛てて書かれた手紙の細やかさにも打たれました。
他章でも思ったことですが、教養も社会的地位も高い方々の、やはり人間的にも優れている面がとても伺えて…

また、特に高齢になられてからの闘病の様子など読んで、考えさせられることが。
それは、できるだけ自宅で過ごせるように、との医師の計らいで、家族ぐるみで介護するケースや、やはり最期は自宅で迎えたい、という病人の意向などを読んで思ったことですが…
家族や親や、人のことになるとその通りだろうと思うけれど、さて我が身を振り返った場合…、
私にとっての「自宅」って…?もちろん、自分の家はあるけれど、そこにそんなに執着していないかも、ということに気づきました。家族に、ではありませんよ。「家」という「場所」に、です。
それはいまの私の、外にばっかり目が向いている生活から来るものかも知れないのだけれど^^;
家族の温かささえあれば、場所はどこでも良いかも…と思ったのでした。

それにしても、家族皆で家で看取る、というのは本来理想的な姿ではありましょうが、やはりこれからの時代、なかなかそうは行かないかも知れないですね。
私たち自身、親と共に暮らしていませんし、子供世代と同居している私たち夫婦、というのもかなりあり得ない図だと…少なくとも私は思っていますし。
「心だけは失いたくない」(←どっかで聞いたフレーズだな・苦笑)…というか、「心さえあれば」というか。
(すいません、何を語ってもあちらに結びついてしまう私でありましたーー)

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