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2004.05.29

野田秀樹演出「マクベス」

野田秀樹がオペラ初演出、ということでとったチケットですが、段上がりの(16列)センター席がきたので、舞台も字幕もとても観やすく、ラッキーでした(^^)
さて、新国立劇場からの帰り道、夫に「どうやった?」と聞かれて思わず、「うん、楽しかった」と返事した私。夫は一瞬絶句ののち、「普通オペラ観て楽しかったはないやろう…良かったとか…」と。そうですね。今回の舞台は、オペラという音楽を楽しんだというよりは、舞台全体をエンターテインメントとして楽しんだという感じでした。

野田さんの演出はともかく凝りに凝っていて。序曲からして、あの骸骨姿の魔女達の動きに気をとられて耳がおろそかに(^^; その後お花畑と魔女たちごと迫り下がっていったのにも度肝を抜かれましたが、舞台機構も、迫や盆は最大限に活用、ドライアイスに火柱に…とスペクタクル性もあり。ワダエミの衣装がまた凝っていて、装置と合わせ、各場面での色づかいがとても綺麗でした。アンサンブルの細かな動きは野田芝居そのままで、特に兵隊さんたちの歩き方の可愛いこと(^^) 休憩を挟まない1幕と2幕の間では、骸骨魔女のパフォーマンスを楽しませて貰いましたし(^^)

そんな風に、視覚で楽しめる面がとても大きかったです。その分相対的に、音楽の比重が下がっていたかも知れません。でもだから、演出過剰かというと、そういう問題ではないと思うのです。シンプルな演出で、音楽をひたすら味わい尽くす、というオペラもいいでしょう。でも今回のような舞台もありかと。音楽の印象が薄くなったとしたら、それは演出のせいというより、音楽の側の問題であろうと思います。別に音楽が悪かった訳ではありません。アンサンブルの合唱は素晴らしかったと思いますし、ソリストも、バンクォーを演じた妻屋秀和はとても良かったと思います。タイトルロールのマクベス(ブレンデル)とマクベス夫人(ルカーチ)が少し物足りなかったかな…。派手な演出に負けないくらいの音楽のレベルだったらどうだったろう?と思ってしまうのです。まぁ、上を見たらきりがないんですけれど。

本当に、楽しい舞台でした。帰ってから、別演出のビデオをちらっと観て思いましたが、野田演出に「重厚さ」という面は感じられませんでしたね確かに。それが野田さんの持ち味でしょうし、その演出の中に隠された真の意図、を汲み取るまでに深くは、私はきっと観れていないと思いますが。
昨夜はいわゆる「千秋楽」だったからかそれともいつもか分かりませんが、カーテンコールで野田さんも出ていらっしゃいました。そうそう、カーテン前の歌手の挨拶がないのも演劇風だと思いましたし、ロビーの雰囲気も、いつもとはちょっと違ったような。オペラファンだけでなく、演劇ファンの数も多かっただろうと思います。

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コメント

マクベス云々よりも、私はご主人さまが、あのハードな毎日の中で観に行けたというのがとてもうれしいわ~。よかったわ~、行けて…。

にしても、観客として超プロ級の目と耳をを持つご主人にとって、野田マクベスはいかがでしたか?

投稿: 桜桃 | 2004.05.30 09:12

ご心配かけてます(__)
夫は「良かったよ。楽しかったよ」だそうです。
これってどういう意味?(^^;
合唱が良くて、主役2人がいま一つで…って、これじゃ私が夫の受け売りしてるみたいじゃないですか(--;
まぁ、演劇には興味ない人なので、いかに凝った演出だったかとか、そういう楽しみ方はしなかったんじゃないかなー

投稿: 金木犀 | 2004.05.30 22:39

はじめまして。。。
最近オペラにハマりつつあるあります。
私も先々週、野田さん演出のマクベスを観てきました。
とにかく魔女達の存在はユニークで、インパクトありましたよね。
今までのオペラに対する概念が変わってしまいそうでした。。。

投稿: nognog | 2004.05.31 15:13

nognogさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
ほんとに、魔女はすごかったですね。顔が一切見えないというのは、歌手としてはどうなんだろうと思いますが…
2幕最後にお花の台と共に現われた魔女の一番前の2人がスニーカーを履いていて、「?」と思ったのですが、それは舞台スタッフ魔女さんでした(^^;

投稿: 金木犀 | 2004.05.31 21:21

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